「緒方先生っていつも元気いっぱいですね!そのパワーはどこから来るのですか?」とよく言われます。でも、小さい頃は外で遊ぶより、家の中で本を読むのが好きな子供でした。なぜならば、ウチの親はとにかく本だけはよく買ってくれたからです。それでも足らず、足しげく近くの図書館に通い、たくさん本を借りあさっていました。
そのせいか、子供の頃は運動不足で肥満体型でした。なんと、友達から「おがブー」というあだ名で呼ばれていました(今でも油断するとすぐ太ってしまいます)。小学校時代、「僕の体重」というテーマで研究発表をしたことさえあります。学校だけでなく、市の発表会にまで参加させていただいた覚えがあります。自分の体重管理(今で言うダイエット法)の研究だったと思いますが、本人は発表できること自体はうれしかったのですが、内容が内容だけにとても恥ずかしかったのをよく覚えています。
あまり取り柄はなかった普通の子供だったのですが、手先は人並み以上に器用だったように思います。ある日図工の時間、彫像か何かのスケッチをして、その日の学級日誌に「おがブーのスケッチは先生よりうまかった!」と書いてもらったこともあります。
ウチの父親は電力会社のごく普通のサラリーマンをしていました。とても真面目な父親で、仕事が終わったらまっすぐ家に帰ってくる、今で言うところの「マイホームパパ」でした。ですから、あまり父親の酔っぱらった姿を見たことはありません。家族のことをとても大事に考えてくれていたと思います。あまりしゃべらない、物静かな父でした。私は父が高校時代にスポーツで活躍した新聞の切抜きを見つけ、それをずいぶん誇りに思って大事にしていた事を未だに鮮明に覚えています。
でもその反面、私は子供心に「大人になったら、成功してもっと派手な生活をするぞ!」と考えていたような気がします。ところが、やはり血は争えないもので、私も仕事が終わったらまっすぐ家に帰るという生活を続けています。税理士さんにいつも「研修費はえらい多いのに、交際費がぜんぜん少ないですね~」と言われています。実は心の中では、交際費のたくさん使える社交的な性格に憧れているのですが、カエルの子はやはりカエルなんでしょうか?
親からは、いつも「おまえは医者になれ~医者になれ~」と念仏のように言われ続けていました。母親の弟が内科医で成功しているのを見ていたからだろうと思います。それは私の潜在意識の中に完全にインプットされていて、他の職業に就くことは全く考えられませんでした。「いい医者になるには?」ということをいつも考えていました。医者にはなれませんでしたが、歯医者になれてよかった、歯医者は天職だと思っています。
中学時代(あの星野仙一監督の後輩です)は吹奏楽部に入ってトランペットを吹いていました。当時は自分なりにかなりはまっていて、練習も1日も休まず頑張っていました。ところが、他の部員は私ほど熱血(多分はた迷惑だったと思います)ではなかったみたいで、吹奏楽コンクールの後など誰も練習に来ないんですね。ある日一人で寂しく練習していると、顧問の先生がやって来て「緒方君は本当にこの部が好きなんじゃな~」とおっしゃったことがありました。不覚にも思わず涙が出そうでした。
高校時代は何故か「体育会系に入ろう!」と思いバスケットボール部に入りました。ところが練習がかなりキツく、運動神経が決していいとは言えない私はついて行くのが精一杯でした。根が真面目なので練習を休んだことはほとんどありませんでしたが、なかなかレギュラーにはなれませんでした。ですから試合ではベンチを暖めることが多かったのですが、試合中は一生懸命応援の声を出すよう頑張っていました(でもちょっぴりさみしかったです)。ただこのときの猛練習のおかげで、現在の体力の基礎が出来、いま元気いっぱい頑張れるのもそのおかげだと感謝しています。
私は不謹慎にも「大学に入ったら遊びまくるぞ~」と思っていました。それまで学校と家の往復だけの生活だったので、青春を謳歌したい!と思っていたのでしょう。しかし、現実はごく普通のよくある大学生活でした。ただ、教養時代は授業はよくサボりました。サボるのがかっこいいと思っていたのかも知れません。おかげで、単位を落としそうになった科目があり、必死で追試をお願いに行った記憶があります。追試の勉強は大学受験より必死にやりました。いまだにその時の事が夢に出てくることがあります(笑)。
歯学部の専門課程はまるで専門学校のような過密なスケジュールで、とてもサボれるようなものではありませんでした。しかし、無難にカリキュラムをこなすというだけで、取り立てて熱心な学生ではありませんでした。
その罰が当たったのか、6年生の臨床実習の途中でアキレス腱を切ってあわや留年という事態になったことがあります。なんとギプスをしたまま松葉杖をついて診療することで、留年を回避することが出来ました。ただ、患者さんは皆本当にびっくりしていました。「どっちが患者か分からないですね~」と冗談を言ったりもしましたが、私としては必死でした。ただ、患者さんの目が「この先生大丈夫かな~」と言ってるようで、冷や汗モノでした。
大学を卒業して、口腔外科という歯科と医科の挟間のような医局へ入局しました。そこで出会った先生から麻酔のセクションに誘われ、医学部麻酔科での研修をすることになったのです。そこで体験したものは、各科の医師たちの真剣な仕事ぶりと患者様に対する真摯な姿勢、素直に「すごい!」と思いました。気がつくと「あなたは麻酔には向いていない」と言われるほど、麻酔の研修そっちのけで、他科の医師の仕事ぶりばかり見ていました。
その頃から「オレは何のためにこの世に生まれてきたんだろう?」「オレが皆様に奉仕できる仕事は何だろう?」と言う事を真剣に考えるようになりました。そして、遅ればせながら、「俺は歯科医になるためにこの世に生まれてきたんだ!」「歯科を本気でやろう!」とようやく考えるようになったのです。
それともう一つ、強く感じたのが、医科と歯科の大きな溝でした。あれだけ優れた医師たちにおいても、歯科の知識があまりない、また歯科医も医科の知識を十分持っている人は少ない。「そうだ!医科と歯科の架け橋になろう!」そう強く心に誓いました。
実は卒業してすぐに大学院に進学していたのですが、麻酔科研修のため、何にもやっていませんでした。「げげっ!これはやばい!」と思った私は、何とかお願いして薬理学の教室で学位論文の仕事をさせてもらうことになりました。そこでは、科学者としての論理的なものの考え方、効率的な時間の使い方、手際のよい準備と片付け、論文の読み方と発表の仕方、など科学者に必要な基礎的知識を教わりましたが、実はこれらが現在の治療や医院運営のベースとしてとても役立っています。本当にラッキーだったと思います。
その後、2箇所の総合病院の歯科に勤務しました。総合病院では、他科との連携もやり易く、現在おがた歯科のライフワークである「歯科の立場から全身の健康をつくる」というテーマのベース作りの出発点としては最適な環境でした。しかしその反面、総合病院では歯科は不採算部門で、新しいことを勉強してきても予算の関係で実践できない、といったことが日常茶飯事でした。「えらそうに、医科と歯科の架け橋になるなんて言ってるけど、ぜんぜんだめじゃん!」と自問自答する毎日が続きました。「自分の考えている診療を患者様に充分提供したい!」「勉強したことがダイレクトに生かせる環境を作りたい!」という気持ちが日に日に高まってくるのを感じていました。
そこで、そのような環境を自ら作るため、平成9年に地元の倉敷におがた歯科クリニックを開設しました。
開業時の基本コンセプトは、
「あなたのホームドクターになって健康をつくるお手伝いをしたい!」
「コミュニケーションを大切にしたい!」
「常に最新の治療を提供したい!」
「リラックスできる怖くない歯科医院を創りたい!」
「安全な歯科医院を創りたい!」
というものでした。
最近では、これらに加えて
「定期的にお口のケアを受けるライフスタイルを提供したい!」
「歯科の立場から全身の健康をつくりたい!」
「ワクワクするような愛と感動のホスピタリティ(おもてなし)を実現したい!」
を掲げて皆様のトータルヘルスプロモーターとなれるよう取り組んでいます。
まだまだ発展途上の医院ですが、皆様にお口の健康を通して豊かな人生を 提供するべく、日々研鑽に励む毎日です。
私たちはそれを望む意識の高い方々と共に歩んで行きたいと考えています。
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