今日は「インプラントの治癒期間」について考えて見ましょう!
従来よく言われている、上顎5~6ヶ月、下顎3~4ヶ月ってやつです。現在は表面性状等、いろいろあるので一概にこの通りになるとは決して言えません。
埋入するインプラントの表面性状によって、それぞれ標準的な治癒機関が定められているものがあります。これは一つの参考指標として有効と思われます。
Hounsfield unit(CT値)と呼ばれるものを術前に計測しておいて(もちろんCTを撮影する必要があります)、インプラント埋入部位の骨の硬さを判定しておくと術後の治癒期間の決定の助けになります。
インプラントを埋入する時に、所定のトルクで埋入できたか、それより少なかったかで骨の性状を判定し、治癒期間決定の目安とします。インプラント埋入器(インプランター)で埋入トルク値がわかるようになっている機種を選択する必要があります。
埋入時に「オステル」という計測機器で「ISQ値」を計測することによって、インプラントの治癒期間をある程度判定することが出来ます。最近ではインプラントに結合しなくてもISQ値が計測できる「オステルメンター」も発売されています。
術後一定期間後のレントゲン像でインテグレーションの具合を判定することも一つのものさしになり得ます。
当然、即時機能(immediate function )の決定の指標となることも言うまでもありません。治癒期間は短い方が患者様にとっては望ましいということを念頭において、少しでも短くなるように努力すべきです。もちろんフィクスチャーの選択、表面性状やインプラントの形の選択、ドリリングの正確さと切れ、ステントの正確さ、縫合や外科手技の確かさ、等も治癒期間に大きく影響を与えますので注意が必要です。